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ディズニー、ミッキーと宗教の関係、親和性について

​夢の旅ライターまさお

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長年謎のままであったミッキー教なるものが実在するのかどうか。

それは多くの知識人の悩みの種であった。
この度、講談社様主催のプライベートイブニングパーティに招待され、その謎を解く機会を得た。
私はこれ幸いと現地に潜入し調査することにした。
その日、あいにくの大雨であった。
風が吹き荒れ、雨が横に吹きすさぶ。
舞浜駅に到着し、ディズニーリゾート線に乗り換えた。
一昔前にはこのような便利な路線はなく、すべて徒歩で移動していたという。
スイカも使えるのでスムーズに乗車し、そのままベイサイド駅へ。
この線は4つの駅を反時計周りに回っている。
舞浜駅近くのリゾートエリア。次にディズニーランドエリア。ホテル立ち並ぶベイサイドエリア。そしてディズニーシーエリア。
この路線は一律260円だが、乗り放題兼もあるようなので利用する方は駅内の切符販売機を参照されたし。
私はイブニングパーティパスポートとともにトイストーリーホテルへの宿泊招待状もいただいたので、ベイサイドエリアへと向かった。
このリゾートラインはモノレールであり、窓から遠くまで見渡すことができる。
シンデレラ城やディズニーランドの目の前の宮殿のようなホテルを眺めながらベイサイドエリアへと向かった。
トイストーリーホテルはできて3ヶ月ほどしか立っていないため、すべてが真新しく、遊び心に溢れた作りになっていた。
チェックインを済ませはしたものの、イブニングパーティは19時30分からなので、時間の余裕があり、ホテル内をくまなく探索することにした。
本筋を逸れるので詳細は省くが、見事の一言であった。
中にコンビニのような店があり、そこで買い物をすることにした。
そこでの支払金額にまず面食らわされた。
いきなり4,600円である。
コンビニで4,600円支払うことになる日が来ようとは、、、。
そしていよいよディズニーランドへ。リゾートラインに乗り、2駅通過しディズニーランドへ。
降りたそのほど近くがすでに入園口となっていて、まず間違うことがない。
これはディズニーシーも同じである。
イブニングパーティは招待制とはいえ招待客は4000組、8000名からなる。
入り口は人でごった返していた。
とはいえ10から15分ほどで入園口までたどり着いた。
パスポードのQRを改札口に押し当て入園する。
ディズニーランドは最初に小綺麗なお土産屋の間の通りをくぐっていく作りになっている。
この道で私は思わぬものを目にすることになった。
それまで私はさてどんなものかとひやかしの気持ちが強かったのだが、ディズニーはその心を一瞬で打ち砕いたの。
冷徹な学者ぶっていた私の脳は、突然の大音量に思考を停止した。
それは様々な楽器を手に演奏するスタッフらの一団であった。
彼らは巧みな演奏で入園者たちを歓迎した。
至近距離での生演奏というのはとんでもない迫力である。
私はその音色に思わず正常な呼吸ができなくなり、ついには嗚咽した。
彼らの、ディズニーの、スタッフの、来園者に対する「歓迎」の態度、示し方に思わず涙したのだった。
彼らは訓練された人と人をつなぐプロであった。
最初から最後までプロであった。
彼らは短い演奏を終え、手を振りながら奥へと引いていった。
私は思わぬ一撃に心をやられながらディズニーランドの先へと進んだ。
なにせ3時間しかないのである。何が出来るのか。
最初に入ったのはピーターパン、、と思いきや七人の小人だった。
意外と怖かった。次にダンボに乗り、何に乗るかを上空から眺めた。
ホーンテッドマンションに乗り、ピーターパン(七人の小人の隣だった)に乗った。
やはり普段のディズニーとは違いガラガラである。
もはやアトラクションは乗り放題だ。
シンデレラ城をくぐり先へ。城はハロウィンの照明でとても幻想的だった。
時間があるので戻り、スペースマウンテンへ向かった。しかしスペースマウンテンは営業していないようだった。
(プライベートイブニングパーティでは一部営業していないアトラクションや施設が多くあるのだ)
そこで近くにあったリロアンドスティッチに乗ろうかと思ったが、これは乗り物ではなくショー的な物っぽいのでやめた。
バズライトイヤーを素通りし、ビッグサンダーマウンテンへと向かう。
その道中、イッツスモールワールドに乗った。
私は10年前にも来たことがあり、その頃は一年に一度ディズニーにきていたが、このイッツスモールワールドの記憶が一切なかった。
おそらく私の親はここれに乗るくらいならビッグサンダーマウンテンに載せていたのだろう。
私は知らずにこれは新しいアトラクションなのだと勘違いしていたが、どうやら30年前からあるようだった。
確かに乗ってみたら天井とかが丸見えでとても古くからある人形たちなのだな。と感じた。
そしてビッグサンダーマウンテンへ。
もしこれが通常の営業時間ならここは常に60分以上待ちだ。
しかし15分程度で乗れた。
やはり昼間とは違い、夜は照明がとても幻想的で、見るものの心を震わせる。
そしてスプラッシュマウンテンに乗り、満喫できた。
幸い小雨であったが薄着の人々には辛い気温であっただろう。
足早に園を後にした。
トイストーリーホテルに帰り、シャワーを浴びて体を温めて眠った。
ところでディズニーホテル宿泊者には特典がある。
チェックイン日もしくはチェックアウト日のパーク入場券が購入できることだ。
サイトで売り切れている期日でも問題なく購入できる。
次の日はディズニーシーに偵察に行くことにした。
平日は7千円台で買えるチケットも、土日になると9400円だ。
トイストーリーホテルのチェックアウト時間は正午ちょうどである。
ギリギリまで横になって外を眺めていた。
そこはちょうどホテルの中心から外が見える部屋であった。
昨日は横殴りの雨が窓を濡らし、景観を荒らしていたが(それはそれで幻想的ではあった)、朝は庭先で遊ぶ子どもたちがよく見えた。
昨日の雨が嘘のように晴れた吉日、シーへと向かう。
ディズニーホテルはチェックアウト後でも荷物をゲストカウンターに預けておくことが出来る。
これで入園する際にも安心なのだ。
ちなみに追加料金で舞浜駅の近くで荷物を受け取ることも出来る。
ディズニーシーの最初の印象はまったくディズニーランドとは別だった。
地中海沿岸部、シチリア諸島。そこは地中海そのものであった。
美麗すぎる建築群に圧倒される。長い歴史と芸術を感じさせる。
中に入り、左周りでパークを回る。
ところで私はある失敗をしていた。
家を出る3分前に着る服を選んだため、邪魔なジャケットコートを着てしまっていたのだ。
昨日の嵐の中ではうまく機能していたが、流石に晴れた日にコートは辛かったので、お土産屋でパーカーを購入した。
シンプルな黒にピンクのチャック。左胸部分に小さくミッキーの描かれたパーカーだ。
少し薄手だがちょうどいいだろう。値段は3700円であった。
ミッキーの描かれた袋は20円で、その袋に着ていたジャケットをしまい、着替えて出発した。
入って左手にはまるでヴェネチアを思わせる街並みが広がる。
シーならではの海を表現した建築だ。路地裏の先には遊覧船に乗れるコーナーもある。
ハロウィンが近いということで仮装をしている人々も多かった。
昨日の客層とはまったく違う。入場口ですでに気づいていたが、昨日は講談社様主催ということである程度お年を召した方々が多かった。
しかし三連休も初日。今日の客層は若者たちが主役である。彼らは眩しいほどの派手な服装や髪型をしていた。
カップルたちはペアルックに身を包み、カチューシャや帽子をかぶっている。
彼らを眺めているだけで知見が広がり感嘆した。
更に左手に進み続けて、その建物は姿を表した。
そこはとんでもなく高いタワー型の屋敷、タワーオブテラーである。
これはシーの目玉である火山と対をなすほどに代表的なオブジェといっていいだろう。
不気味さを感じさせる形の巨大な建物が人々の視界の遥か上を占拠していた。しかし。
タワーオブテラー営業休止中。
なんとその日、タワーオブテラーは休止中であった。
シーの目玉であるこの乗り物に乗れないのは入園者たちに大きなショックを与えただろう。
私はテラー前の噴水に座り、音楽に合わせて噴射される水と、その周りに座る人々を眺めていた。
小休憩を終わらせ、そのさきに進む。そこは巨大豪華客船だ。
そもそも多くの人々は船の中に入る機会自体が少ないだろう。
豪華客船ならなおさらだ。
その中はレストランになっているようだった。
甲板部分は誰でも立ち入ることができるようで、写真を撮りたい人々で賑わっていた。
船の上からは遠くの海が見渡せた。
しばし船の上からパーク内を見渡していた。
その船の前にはステージがあり、そこでちょうどミッキーのダンスプログラムが行われようとしていた。
今回の本題である。
私は船への連絡路、ちょうどステージの横の部分からそれを見下ろしていた。
ステージが始まり、歌のお兄さん、お姉さんが出てきて訓練された激しいダンスを行う。
子供向け番組のおかあさんといっしょを彷彿とさせる。
そしてミッキー、ミニー、チップ、デールがステージに登場する。見ている人々は一緒に彼らの動きを真似している。
それは実際にそのダンスを観客たちに教えながらのものであった。
ちょっとおかしなダンス、と称するように、たしかに不規則なリズムとステップを使う踊りだ。
その不規則さが、王道から外れた邪教感を感じさせる。それがさらに宗教感を際立たせているのだ。
これがミッキーのダンス、、それにあわせて踊る立ち見の観客たち。
これはまさに宗教、、そう革新したその時、ミッキーがこちらを見ていた。
ミッキーはたっぷりと5秒間、こちらを見ていた。
踊りの中でその5秒を一つ所にむけるのは明らかにおかしい行為だ。
彼はこちらに手をあげ、同じ動きをするように促していた。
握った拳をこちらに振り上げ、真似をするように。そうジェスチャーで示す。
私はその5秒の間に、いつのまにか握られていた拳をミッキーに向けてあげていた。
ミッキーは満足したようにうなづいた後、ステージ脇からステージ中央へと戻っていった。
私は振り上げた拳を見つめた。そして滴る汗をごまかすようにその場を離れ、後ろで見ていた観客に場所を譲った。
これが、、ミッキー。
私は常に無表情でディズニーでは浮いていただろう。
それを彼は匂いで感じ取ったのだ。。。
ミサが終わり、ステージが終わり人々が拡散し始める。
その流れが落ち着くのを待って更に先へと進んだ。
橋をわたり、海洋生物たちのエリアを抜け、ジャングルへ。
そこはインディ・ジョーンズの古代文明の遺跡が立ち並ぶゾーンだ。
70分待ちの列を眺めながらその場を通り過ぎる。
炎と水の吹き出す古代遺跡を抜け、砂漠のゾーンへ。
そこは美しい宮殿の立ち並ぶアラジンの世界だ。
エジプト、インドの街並みを感じさせる。怪しい手品師の店や占いの店が立ち並ぶ。
その怪しい街並みを通り抜けた先にまた地中海の建築群に戻ってくる。
これでパークを一周できた。
しかしディズニーシーは中央の火山ゾーンというものがある。山に囲まれた海の中に海底2万マイルがある。
二周目はゆっくり、休憩しながら進んだ。
途中で古代遺跡のトーテムのような自販機があり、そこでキリンレモンと生茶を購入した。
一本200円だが、オリジナルディズニーデザインペットボトルだ。
そこで私はおかしな集団に遭遇した。
パーク内を行進しながら踊り続ける人々の集団だ。
彼らは音楽とともにあの奇妙なダンスを踊りながら練り歩いている。
一般来場者たちのようだ。
宗教とはこうして広がっていくというのか、、。
夜になり少しは人が捌けるか、そんな思い違いをしてはならない。
ディズニーシーは夜こそが本番なのだ。
美しい夜景、浮かびあがる建造物、火山地帯と海。満月のコントラスト。
それは光と闇の競演。闇の中で光はなぜこうも美しく輝くのか。凹凸は強弱をつけ、淡い色のグラデーションを表現し、青の照明の中に黄色の光が灯る。
アトラクションに一つも乗らないのはなんなので、比較的新しいアトラクションである、ニモフレンズシーライダーに行ってみた。
小綺麗なアトラクションではあったが子供向けのようだった。
消化不良だったので私は火山地帯の海底2万マイルへと向かった。
記憶の中ではここの雰囲気がとてもよかったのだ。
そしてその記憶はやはり間違っていなかった。
海底2万マイル、海の底の体験は素晴らしい非日常感をかもし出す。
言葉では説明できない、ジュール・ベルヌ感だ。
地上に戻り、海に浮かぶ黄色の灯りを眺める。
それはラプンツェルの灯籠の光に似ていた。
そこで私は思い出す。
このディズニーを見ている間ずっと思い出せなかった、最初の演奏隊の演奏曲、それはラプンツェルの一番最初の曲だ。
ラプンツェルは閉じ込められた姫が外の世界へと飛び出していく物語だ。
私の中ではディズニー作品で1,2位を争う作品だ。
美しい夜景を後にし退園した。
リゾートラインに乗り込み、トイストーリーホテルへ荷物を取りに戻った。
ディズニーの接客態度は本当に素晴らしい。彼らの仕事は理想の世界、人と人が仲良く生きる世界を体現するものだ。
それはいつかの人と人が争うことのない世界平和を目指すものへの参考になるはずだ。
若いお兄さんから荷物を受け取る。感謝の意を伝え、二度と来ることもないであろうホテルを後にした。
荷物にはタグが付けられており、手書きで また着てねと書いてあった。
手書きであることが重要なのだろう。
私は何度も乗ることになったリゾートラインで舞浜駅へ帰った。

10年前のおぼろげだった曖昧な記憶は消え失せ、新しい具体的な記憶に上書きされた。
美しい建築群とアトラクション、来園者たち、スタッフ、彼ら一人ひとりを克明に記憶した。
そこはたしかに夢の国であった。
世界平和を希求する者として、この隔離された楽園はとても参考になったと言える。
夢の国と、ゴミのような現実を隔てる壁はとても薄い。
それがとても悲しく、虚しい。
どうか世界を愛と夢と平和で満たしてほしい。
ミッキーと宗教の関係性について私は思うことは、宗教などではなく、これは歴史による、、あ、行進が近づいてきた。
ジャンボーリミッキ。ジャンボーリミッキ。ジャンボーリミッキ。ジャンボーリジャンボーリジャンボーリ。ジャンボーリ。
ジャンボリジャンボリジャンボリジャンボリジャンボリジャンボリ
みんなも踊ろうよ!
https://youtu.be/pHnP5o9GeJc

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私はいつも新しくエキサイティングな機会を探しています。ご連絡ください。

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